竹内晶治・日比野愛子(岩波書店, 2022) 岩波ブックレットNo.1072
培養肉に興味があって読んだわけではありませんでして、
人々は培養肉に興味があるのかどうかに興味があって、読みました。
この著作の後半のパートですね。
意識調査のアプローチや解釈のしかたがとても参考になりました。
また、学術論文のほうでも確かめてみたいと思います。
日本人の「未知なるもの」に対する保守性は、とても重要ですね。
しかし、いちど価値観を転換してしまうと、一気に無防備になるような
そんなイメージもあります。
そしてやはり、「ことば」という観点も気になります。
「培養肉」という用語の「培養」は、日本人のこころのなかでは
なんだかちょっと縁遠いというか、マッドサイエンスのような
そんな雰囲気を醸し出すのかもしれません。
「クリーンミート」とすると、「クリーンでないミート」があるような
そんなニュアンスを生み出してしまいます。
ことばの変容をウォッチしていきたいと思います。