吉見俊哉先生の最終講義が、Youtubeで公開されたので
さっそく拝聴しました。
とても迫力がある講義です。
タイトルは、「東大紛争 1968-69」。
時間・空間の両側面からの分析によって、
大学という「場」が持つべきことの意義が
逆照射されています。
吉見先生が、「長い間、大学を参与観察してきた」と
敢えておっしゃっていたことに
深く感銘を受けました。
ある意味で、1968-69から見て、現在の地点は、
劇的な「悲劇」のあとの、さらなる「附録」なのかもしれません。
演者も観客も、だれもがこの演劇が「もはや終わっている」ことをうすうす気づいていて
でも、終幕していないことにしているだけなのかもしれません。
まなびの共同体を、あらためて構想・構築していかなければならないと
そう胸に刻みました。