『無情の神が舞い降りる』

本と出合う

志賀泉・著 筑摩書房, 2017


再読しながら、また胸をあつくしていました。

2017年に出版されていたんですねえ。


「人が町を記憶しているように、町が人を記憶している。」

このフレーズに込められた思いを、

もういちど噛みしめることができました。

そして、「孔雀」と「原発」の、定向進化! ラマルク!


さらに今回は、後半の1話、

『私のいない椅子』が強く印象に残りました。

「自分」と「原発」、それぞれが内に秘めたポテンシャルを

さいごに「爆発」(自爆)させることによって

自己実現(本領・自然)に向かうこと。


311を文学の域におさめることは

とても困難なことだと思うのですが、

これらの作品は、いま読んでも心に刺さります。

また5年後に、再読しようと思います。

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