アン・アプルボーム 著 (白水社, 2021)
ポーランド、ハンガリー、スペイン、アメリカ、イギリス…。
エリーティズム/に対する嫌悪感が、もしくはある種のルサンチマンが
民主制にとどめを刺そうとしている、その構図を、
豊富なエピソードをもとに描出しています。
右とか左とか、旧態依然としたイデオロギーの鋳型を使うまえに、
そもそもイデオロギーもファクトも信じなくなった(単に利用すればよいとふるまうようになった)
コスパよく「勝ったもん勝ち」(勝ち馬に乗ったもん勝ち)の潜勢力に対抗して、
世界の秩序は、どのように組み替えられるのか
注視しなければなりません。
ミネルヴァの梟では、
もはや遅すぎるかもしれませんが、、、