「未来の戦死に向き合うためのノート」

本と出合う

井上義和・著 創元社, 2019


記憶や体験の脱文脈化のドライブ、そして、再文脈化のあやうさ。

論争的なテーマに切り込んでいて、示唆的でした。

災害死に向き合うためのノートを書きたいと思いました。


知識と感情の切り分け、綯い交ぜ、混沌のリアル。

歴史的な「当時の」文脈と、「経緯の文脈」、そして「現時の文脈」を

丁寧に整理する必要があります。

知識も時代性があり、感情も時代性がある。


戦争の有責性と、災害のピュアな無責性(あるいは帰責ゲーム)。


経験を継承する際に、タイパを追求しがちな後代が犯す短絡。

「教訓」という名の、急ぎ足の縮減作業。

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