大学院生向けに、神戸大学名誉教授の室崎益輝先生の
特別講義がおこなわれました。
きょうは、阪神・淡路大震災を起点にした話でした。
とても刺激をうけました。
都市復興をかんがえるうえで
「みんな」が参画できる枠組みが重要である、
というところが、きょうのひとまずの落着点でした。
しかし、おそらく、話はそこからのはず。
マスタープランやグランドデザインを考える「専門家」こそ
ハイブリッドな思考や多様なアングルを持つ必要がある。
「みんな」が本来の「みんな」として機能しているのかを
「誰か」がリードし、チェックしないといけないからです。
そうなると、
細分化された今のアカデミズムでは
巨大災害の難局には太刀打ちできないかもしれません。
専門家が「みんな」の代弁者になるどころか
専門家同士が枝葉の差異を気にして一枚岩にはなれないからです。
論点は、結局は循環していきますが、
このような議論をタフに超えていかなければ、
KOBEのケース以上に、われわれは混乱にしずんでいくことになるでしょう。
大学院生のみなさんには
「この先」を、ぜひ考えていってほしいと思います。