学生執筆:能登半島地震の被災地ボランティア

ゼミのお知らせ

こんにちは!

近藤ゼミ4回生の草原、舘林、矢嶋、西出、黒田です!

私たちは、3月24日〜26日の三日間、

能登半島のボランティア活動に参加してきました。

この期間は、「NPO法人 阪神・淡路大震災1.17希望の灯り」の

代表である藤本真一さんと共に行動させていただきました。


まず一日目は、18時に大学で集合し金沢駅へと向かいました。

移動車の中では、みんながそれぞれ参加を決めた理由などを話したり、

ゼミの話をしたりして、4時間という長い時間でしたが

楽しくてあっという間でした。


二日目は6時に金沢駅を出発し

9時頃に輪島市体験時習館に到着しました。

同じ石川県であっても、金沢とは全く違う風景で、

輪島市は発災直後のような景色が広がっていました。

まず、私たちは、岩倉寺という由緒あるお寺に行き、

倒壊した寺から必要なもの、重要なものを取り出す作業を行いました。

人手不足だったそうで、私たちがお手伝いすることを住職さんが喜んでくださり、

嬉しかったです。

その後は、町民の方のお手伝いや輪島市を探検しました。

実際に土砂崩れで封鎖されている道や隆起で打ち上げられた船など、

地震の悲惨さを感じる光景が広がっていました。

16時ごろには、自衛隊が設営している自衛隊風呂に入る機会をいただき、

入浴させていただきました。ドライヤーなども設置されていて、

想像よりも快適で、驚きました。

夕食では、現地の方々や他のボランティア学生とたくさん話すことができ、

楽しい時間を過ごすことができました。

寝るときは、持参の寝袋で寝るので寝られるか不安でしたが、

疲れの影響もあってか、大きなストレスなく寝ることができました。

ただ、発災直後の被災地では、被災者の方々はこれを何日も経験した上、

1月という今よりも非常に寒い時期であったことを考えると、

過酷な状況だと感じました。


最終日も、現地の方の家に訪問し、家財道具の運び出しを行いました。

重い家具もたくさんあり大変でしたが、現地の方が喜んでいたので

とてもやる気が出ました。

最後に、輪島市の市街地の探索をしました。

実際に火災が起こった朝市やビルが倒れている現場を見に行きました。

報道で見たことはあっても、実際に見ると恐ろしさが全然違いましたし、

何よりも、地震直後の状態から手が加えられていない風景に驚きました。

ざっくりとですが、以上が私たちのボランティア活動になります。

そして、以下が、近藤ゼミから参加した5人のメンバーの感想です。


4回生の草原朋也です。

今回のボランティアに参加する前は

震災から三か月経っているため

作業は少しは進んでおり食料はギリギリと思っていましたが、

実際に作業は全く進んでおらず食料は捨てるほど余っていたみたいです。

この事実は参加することでしか知ることはできなかったため

実際に現場に足を運んで自分の目で確かめることが大切だということを

学ぶことができました!


4回生の西出梨乃です。

能登へ向かう車の窓から見える景色が、被災直後のようで、驚きました。

地震から3ヶ月経つのにも関わらずほとんど何も変わっていない様子から、

能登地震のボランティア不足を実感しました。

現地では、役に立ちたい。支えになりたい。…という気持ちで、

家財道具出しや炊き出しを精一杯行いました。

特に印象に残っている出来事は、炊き出しです。

何人もの方が、自分が作ったお昼ご飯を食べてくださる嬉しさと、

ご飯がまだ作れない状態の生活である被災者がまだ多くいるという悲しさや悔しさ、

様々な感情が混ざり、本当に貴重な体験でした。

そして、一人一人が被災地でできることは小さなことですが、

ボランティア活動を通して被災者の方々に、

遠くに住んでいても地震があったことを決して忘れていないということを伝えることは

できると実感しました。

今回の経験から、ボランティアとして自分は役にたつだろうかと心配する必要はなく、

被災地に行くという判断をした時点ですでに関心を持つことができている。

そして、関心を持ち続けることが被災地の支えになるということを

学ぶことがでたと考えています。


4回生の矢嶋爽花です。

二日間で沢山の方と出会い、沢山の交流ができたのが

すごく自分にとって貴重な経験になりました。

私たち学生が訪れ、小さなことしかできない中でも喜んでくださり、

涙を流してくれる方もいらっしゃいました。

私は訪問する前に、ボランティア経験もなく知識も乏しい中で、

何が出来るだろう、行って何か助けられることがあるのか、と少し不安でいました。

しかし実際行ってみると自分たちがボランティアとして訪れたにも関わらず、

温かく、優しく迎えていただいて、人と人の出会いや繋がりにすごく感動しました。

自分が「こんなこと出来た」「力になれた」なんてことを思えたら良いというわけではなく、

むしろそんなこと思う方がむずかしかったです。

ボランティアというのはすごく幅広くて、様々な捉え方、考え方があります。

少しでも自分の目で被災地を見て、被災された方と関わって、

「一緒に頑張りたい」と思える気持ちが何よりも大事なのだと、

今回参加させていただいてすごく感じました。


4回生の黒田愛実です。

私が今回参加した理由の一つに、

祖母が石川県出身で石川県に対し思い入れがあったことがあります。

石川にルーツがある私に何か出来ることがあれば手伝いたいと考え、参加しました。

一番印象に残っているのは、やはり初めて現地の町並みを見た瞬間です。

輪島市に入り、当たり前のように至る所で家が潰れている景色は

今思い出しただけでも胸が痛みます。

実際に現場を見たことで、メディアから得る情報と

実際に自分の目で見る情報とでは「全く違う」ことを実感しました。

また、活動を通して関わった方々から感謝の言葉を頂けたことは

私にとって本当に嬉しく、現地の方々と繋がり・交流ができたことは

参加して良かったと思えた理由でもあります。

経験をブログを通して伝えることで、皆さんが石川・輪島市に

少しでも関心を強めていただければ、少しでも私が参加した意義が

あったのかなと思います。


4回生の舘林新太です。

今回被災地を訪れて感じたのは、自分が思っていたよりも「静か」で、

全然復興していないということを1番感じました。

被災地を訪れる道中もガタガタで、1日目にお手伝いさせていただいた

岩倉寺や輪島市の朝市も焼けた後がそのまま残っていて、

自分が想像していた光景とは全然違うもので

少し鳥肌が立った記憶もあります。

また、西日本豪雨のボランティアに行った時とは違って

ボランティアの人数なども少なく、これから復興していくには

まだまだ時間がかかるなと率直に感じました。

ゼミ活動などを通して、このボランティア活動で感じたことや体験したことを

皆さんに発信していくことが、自分たちがこのボランティア活動に参加した

意味でもあるのかなと思うので、取り組んでいきたいと思います。

長くなりましたが、最後まで読んでくださりありがとうございました!

私たちは、これからも能登への関心を持ち続けます。

(近藤ゼミ有志)

 

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