初回放送日: 2023年4月3日 NHK-GTV
(あらすじ・NHKのHPより)
ベルリンフィル指揮者フルトヴェングラーは
ユダヤ人楽団員を守りながらもドイツに留まり、
戦後ナチ協力者の疑いをかけられた。
作曲家ショスタコーヴィチは、
スターリン体制で生き延びるために意に沿わない作曲を続け、
独ソ戦では反ファシズムの象徴となる交響曲を作る。
芥川賞作家・火野葦平は従軍して書いた「麦と兵隊」がベストセラーとなるが、
戦後は罪の意識に苦しんだ。
芸術家たちは、国家と表現の自由との間で揺れ続けた。
重要なテーマだと感じました。
3人のドラマを織り合わせるような構成です。
もちろん、すばらしい作品でした。
強いて言えば、
フルトヴェングラーとショスタコーヴィチだけで構成したほうが、
つまり、ドイツとソ連で描いたほうがわかりやすかったし、
理解が深まったかもしれませんね。
日本の話は、相対的に薄く感じてしまうし、
どのような作品を執筆していったのか、転向の軌跡を
作品を通して、もうすこし丹念に知りたいと思いました。
この「映像の世紀」シリーズは、
尺を気にせずに、ディレクターズカットを
配信したほうがよいのではないかとさえ
思います。