『スマホ時代の哲学 失われた孤独をめぐる冒険』

本と出合う

谷川嘉浩・著  ディスカバートゥエンティワン, 2022


最初のほうを読んで、しばらくツンドク状態になっていたのですが

意を決して、一気に読み終えました。良著です。学生にもぜひ読んでほしいと思いました。

ハンナ・アーレントの isolation/solitude/loneliness のフレーム(補助線)が

とくに重要であると思います。


ところで、ほんすじとはまったく関係ないのですが

タイトルと装丁デザインをあえて軽めにしたことによって

内容の重厚さをそいでしまっているように感じました。

もちろん、「楽しみながら学びたい人」たち(若者たち)にまで

読者層を押し広げるためのひとつの戦略だったとは思うのですが、

はたして奏功したのでしょうか。気になります。

メインタイトルとサブタイトルを入れ替えた方が

メッセージ性が増したように感じます。

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